Web集客とは、簡単にいうとインターネット経由でお客さんを集めるということです。
そして、そのWeb集客は基本的に3つしかありません。
- Web広告
- SNS(Twitter、Facebookなど)
- 検索エンジン(GoogleやYahoo検索)
あなたがネットで商品やサービスを購入するときのことを考えてみてください。
- Web広告で知る
- SNSを見ていてや興味のある商品や専門家などに出会う
- Googleなどで情報を検索し、欲しい商品やサービスを提供している人や企業に出会う
いずれであることに気づくと思います。
であれば、集客する側はどの媒体をどのように使えばいいのか? ということを把握しなければなりません。
今回はそれぞれの媒体の種類と特性を紹介しますので、Web集客に興味のある方はぜひ参考にしてください。
Web広告の特徴と集客方法
まず1つ目のWeb広告から。
3つのWeb集客方法のなかで最もコントロール可能なのが「Web広告」です。
当然、広告費は必要ですが、お金さえ払えば必ず広告は表示されるため誰にでも宣言が可能です。
しかし、そこから売上につなげるのはまた別の話。広告を出したからと言って100%成果につながるわけではありません。
広告を出せば儲かるビジネスで、広告を見せるターゲットが明確になっていなと難しいのが実情です。
ではまずはWeb広告の種類について。いろいろな種類がありますが、ここでは2つご紹介します。
リスティング広告
リスティング広告は、検索エンジンでユーザーが検索した際に上部に表示される広告です。
こちらの赤枠で囲った部分ですね。広告と表示されています。
リスティング広告は表示されるだけでは費用がかからず、クリックされてはじめて料金が発生します。費用に関して自分で決めることができますが、他社も出稿するような広告の場合、単価が高くなってしまいます。
このリスティング広告の特徴は、検索する人(自ら情報収集を行う関心の高いユーザー)の取り込みができるので、成果につなげやすいという点です。
例えば、「延岡市 脱毛 エステ」のように「地域名+業種名」「地域名+サービス名」で検索されるようなものにリスティング広告は適しています。
上記のケースだと、「延岡市にある脱毛エステを探している人」なので目的意識がはっきりしており、その結果、集客につなげやすいということです。
SNS広告
SNSを利用している人は特定の商品やサービスを探しているわけではないので、広告を出したからといってすぐに成果につながるわけではありません。
そのため、SNS広告は自社商品やサービスを知ってもらうきっかけを作る、興味関心を高めてもらうために使われるのが特徴です。
例えば、Facebook広告だと、地域や年齢、性別など細かく配信先のターゲットを決めることができるので、地域が絡むビジネスやオンライン完結型のサービスやコンサル系にも使いやすいです。
また広告予算も定額から設定できるので低予算で始められます。
広告がクリックされたときのページを用意する
Web広告はリンクになっているため、ユーザーにクリックされるとクリック先のページに移動する仕組みになっています。
なので、広告を出稿するだけでなく、クリックされた後にユーザーが見るページを作成しておかなければなりません。
例えば、ホームページのトップやサービスページなどでもいいですが、通常はLP(ランディングページ)という商品やサービスの申し込みを促す内容のページにすることが多いです。
- メルマガ購読の申し込み
- 化粧品のトライアル申し込み
- 無料オンライン相談の申し込み
など。
Web広告の目的は集客、そしてその先の販売につなげることですから、その入り口のページを宣伝するために広告を打つということですね。
Web広告が使えるビジネスモデル
広告を活用するには「利益>広告費用」でなければなりません。
例えば、Web広告費10万円で100人の見込み客を獲得し、そのうち10人が自社商品を購入したということであれば、10万円÷10人で顧客獲得コストは1万円。見込み客獲得コストは10万円÷100人で1,000円です。
仮に販売している商品が1個1万円であれば、1万円×10人=10万円。つまり、10万円の広告費で10万円の売り上げなのでプラマイゼロ、10人以上に売らないと利益が出ません。
それどころか自分の人件費も考慮するとマイナスです。
こう言ったことから、Web広告ができる商品は、
- 高額商品
- 継続型商品
の2種類ということになります。
低価格商品、売り切り商品だけでは、なかなか広告費を回収して黒字にするのは難しいです。相当な数売れれば別ですが。
あるいは、売切りの1万円ではなく、月額1万円のサービスならば、2ヶ月目には回収できるので問題はありません。
こう言ったことから何でもWeb広告を出せばOKというわけではなく、売る商品やサービスを考えなければ広告費の無駄になってしまうことがわかります。
SNSの特徴と集客方法
次にSNSについて説明します。最近では企業用のSNSアカウントを作って宣伝、集客に利用している所が増えました。
しかし、SNSで自分の見込み客にフォローしてもらい、顧客獲得につなげていくのは簡単なことではありません。
いくつかポイントがあるのでそれぞれのSNSの特徴を踏まえながらご紹介します。
SNSの種類と特徴
SNSには、Twitter、Facebook、インスタ、アメブロ、noteなど様々なサービスがあります。
またそれぞれに「文字系」「写真系」「動画系」などの発信内容が異なるものがある、情報がオープンなもの、特定の人しか見れないクローズなものがあります。
※ここではアメブロはSNSではない、LINEはSNSになるといった細かな点は考慮していません。
各SNSの特徴ですが、例えば、わたしのような知識系のビジネスなら、TwitterやFacebookなど文字系のSNSがマッチします。
ヨガやボディワークなどの講師なら動画系、ファッションやメイク、飲食など視覚的な情報発信であれば、写真系、動画系がマッチしますよね。
そういう意味で使い分けが必要になります。
フォロワー数ではなくフォロワーの質が大事
SNS集客の第一歩は、フォロワーを増やすこと。
ただし重要なのは、フォロワー数(量)ではなくフォロワーの質です。
いくら数が多くても、それがあなたの商品の見込み客でなければ販売にはつながりません。
なので「質」です。
ハッキリ言って数なんていくらでも操作することが可能です。SNSのフォロワー数は購入できますし、ツールを使って自動的で増やすこともできますので。
見た目の数だけを増やすということは容易なのです。そんな見栄を張っても全く意味がありません。
重要なのは、自分の見込み客にフォローしてもらうことなのです。
フォロワーを増やす方法
ではどうすれば質の高いフォロワーを増やすことができるのか?
自動ツールやフォロワー購入のように簡単に獲得できる裏技はありません。
SNSでフォロワーを増やすには、
- アカウントを見つけてもらう
- 興味を持ってもらう
- 役立つ情報を掲載する
これが基本です。
まずは、見込み客に自分のSNSのアカウントをフォローしてもらうには、知ってもらわなければなりません。
対策として、「ハッシュタグ」「検索」「リツイートやシェア」「いいね」「フォロー」など様々な方法があります。
自分のアカウントを見つけてもらったら、次に興味を持ってもらいフォローしてもらわなければなりません。
興味を持ってもらうには、アカウントのコンセプトを明確にする、何者か知ってもらうことが重要です。
自分がターゲットとする人は、どういった情報を求めており、どういった人に興味を持つのか、それが分かるようにプロフィールを書くと良いですね。
最後にコンテンツ。SNSのコンテンツは、「ターゲットに役にたつこと」を載せるしかありません。
どんな問題を持った誰のために、どんな役立つ投稿をするのか? をコンセプトに役立つ投稿をしましょう。
SNSから導線を作る
Web広告は知ってもらうきっかけで、リンク先のページを用意してアクションを起こしてもらう必要があると書きました。
SNSもフォロワーを増やして終わっていては意味がなく、次のアクションに誘導しなければなりません。
例えば、
- LP(ランディングページ)に飛ばして商品を購入してもらう
- ホームページへ飛ばしてサービスに申し込んでもらう
- ブログ記事に飛ばしてメルマガやLINE登録してもらう
など。
例えば、SNSのプロフィール内からのリンク先をメルマガやLINE登録ページに誘導するなど、必ず導線を用意しましょう。
検索エンジンの特徴とSEOを意識した集客方法
検索エンジンとは、GoogleやYahoo、Bingなど検索窓に調べたいキーワードを入力して、情報を探せるサービスのことです。
検索エンジンの種類はたくさんありますが、シェアとしてはGoogleとYahoo!がほとんどを占めています。
そしてユーザーから検索されたときに自分のホームページやブログを上位に表示させることができれば、それだけアクセスを増やすことができるため集客に効果的です。
この検索エンジン上位表示対策をSEO対策といいます。
検索エンジンの特徴
検索エンジンで、疑問や悩み事を検索した際に、あなたのウェブサイトが上位に表示されなければ、あなたの存在をユーザーに知ってもらうことはできません。
逆に言えば、検索エンジンは、ユーザーが商品やサービスを購入するため(抱えている問題を解決するため)に悩みを解消できる情報を検索しているわけなので、上位表示さえされれば見込み客を獲得していくことができます。
しかも検索1位に表示されようが料金がかかることはありませんので、上位に表示されれば費用対効果は非常に高くなります。
また、検索エンジンに表示されるウェブサイトはトップページに限らず、各記事ページ全てが対象ですので、記事が多いほど見込み客の入り口が増えることになります。
例えば、1ページにつき月間で100アクセスあるのであれば、100記事書けば、100PVアクセス×100記事で、10,000アクセスになるということです。
しかも記事はずっと残るので、検索者がいる限りずっと自社へアクセスを流してくれます。
最適なブログシステム
自社のホームページにブログ機能が付いていれば、それをそのまま活用して役立つ記事を書いていけば良いでしょう。
あとはブログシステムでもよく使われるWordPress(ワードプレス)もおすすめです。
いっぽう、アメブロやライブドアブログのような無料ブログはやめておいたほうがいいでしょう。
その理由は、
- 他社サービスに依存しているとサービスが終了したらブログもなくなる
- 無料ブログは検索エンジンで上位表示しにくい
からです。
検索エンジンで上位表示しにくい理由は、SEO対策のカスタマイズに制限があるなど自由にいじれない点があることです。
またドメイン(ブログのURL)が無料ブログのものである、勝手に広告が表示されるなどビジネス向きではない点も挙げられます。
検索エンジンから集客する方法
検索エンジンから集客する方法は、ブログ記事を検索上位表示させること。
そのためには、外部からのリンクや記事の質など様々な要因が絡んできます。
こちらが意識してできるのは、ユーザーの悩みを解決する内容の記事を書くこと、そしてそれを正確に検索エンジン伝えるためのSEO対策です。
まずは、自社がターゲットする顧客はどういった悩みを抱え、どういった答えを求めているのか。
それを考えて記事を書きましょう。
よく集客のためにブログを書きましょうといわれますが、勘違いしてはいけないのがブログ=日記ではありません。
あくまでも、ユーザーの悩みに答える内容であることが大切です。
それと記事を書く際は、ただ書くだけでなくSEOを意識して書くことが重要です。
SEO対策に関しては長くなるので、メルマガにしてお届けしたいと思います。
要点だけをまとめたメールを送りますので、自社で検索エンジンからの集客をしたい方はぜひ購読してください。
最後に、検索エンジンで上位表示されるためには時間がかかります。また記事を書くという労力も必要です。
そのためなかなか続かない、やらない企業が多いのも実情です。
参入障壁が高くて他者がやらない分、その壁を乗り越えたときのリターンは非常に大きいので、コツコツと始めておくことをおすすめします。
まとめ
Web集客には、
- Web広告
- SNS(Twitter、Facebookなど)
- 検索エンジン(GoogleやYahoo検索)
この3つがあること。そしてそれぞれの特徴を紹介しました。
費用をかけないのであれば、SNSと検索エンジン対策をコツコツと進めていくことをおすすめします。
また広告に関しても、きちんと元を取れるビジネスであるかしっかりと検討する必要があります。
ぜひ自社にあったWeb集客に取り組んでみてください。
ご相談があればお気軽にどうぞ。