チラシやネットショップ、SNSなどで商品を宣伝・販売をする際、お客様に提出する提案書のなかで数字を使うことがあると思います。
その際、数字の表し方って意識していますか?
数字の表し方って、「1⇒一」「「3⇒三」みたいなことではありません。
言っていることや内容は同じでも、書き方によって相手に与える印象やその後のアクションにも影響を与える表現方法のことです。
たかが数字されど数字。
このテクニックを意識するだけで売上にも大きく影響しますので、ぜひ宣伝や営業等で活用してみてください。
内容に合わせて数字の表し方は使い分けよう
では数字の書き方で相手に与える印象が変わる事例を見てみましょう。
Q. これからあなたは手術を受けます。主治医の先生からどういった手術なのか説明を受ける場合、どちらが危険だと感じますか?
1. 死亡する可能性もありますが生存率90%の手術です
2. 患者さんの10人に1人が死亡している手術です
どうでしょう。
あなたが患者さんだったら、どうちらがどういう印象を受けましたか?
2番目の方が怖く感じませんか?
実はこれは両方とも意味は同じなんです。
でも全然印象が違いますよね?
数字をパーセンテージで表しているのか、絶対数で表しているのかの違いだけなんです。
これが数字の表し方の違いです。
ネガティブな情報はパーセンテージで表した方がいい
人は絶対数の方が現実味を感じます。
「生存率90%の手術」と聞くと死亡確率は低く感じますが、「10人に1人が死亡している手術」と聞くと、その内の1人に自分が入ってしまうのではないかと想像してしまいます。
これは絶対数の方が統計に自分を重ねて考えやすくなるからなんです。
つまりネガティブな内容を提示する場合は、パーセンテージで表した方が相手の不安は軽減されるという事です。
チラシや提案書、ブログなどでネガティブな情報を出さないといけない、その不安を軽減させたい場合はこの表記の仕方を覚えておきましょう。
ポジティブな印象を与えたい場合は実数を使ったほうがいい
では逆にポジティブな印象を与えたい場合はどうでしょうか?
そう、先ほどとは逆に実数を使った方がいいんです。
チラシやネットショップ、提案書で売りたい商品がある場合は、パーセンテージではなく絶対数を使って下さい。
例題を見てみましょう。
Q. どちらのレストランに行きたいと思いますか?
1. 10人中3人が星5つと評価するレストラン
2. 30%の人が5つ星と評価するレストラン
どちらも同じ意味です。しかし30%だと評価が低く感じませんか?
このように実数の方がよりインパクトが強くなる数字のマジックってやつです。
チラシやショッピングサイトなどで使う数字の表現にはこだわろう
ご紹介したように同じ意味であっても、数字の表し方で相手に与える印象って全然違いますよね。
テレビCMや買い物時に意識してみると分かりますが、お菓子や洗剤のパッケージなどでも数字に使い方が意識されています。
例えば、10%増量。
10%=0.1ですが0.1倍増量や1割増と書くよりも10%増量の方が多く感じませんか?
他にも、
- 94.88%天然成分
- わずか5.12%しか不純物は含まれていません
あなただったらどちらの記載がされているサイトから購入しますか?
どちらも同じ意味ですが、上の書き方の方から買いたくないですか?
たかが数字されど数字。表記次第で売り上げも変わってきます。
今後、数字を使う場合は、どのような表記をしたほうが相手によい印象を与えられるか意識してみてください。
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