2025年問題に備えて企業がやるべきIT・DXとは?

DXとは?

もうすぐそこまで迫っている2025年。

2025年に何があるかというと。そう、2025年問題です。

ニュース等でも取り上げられているので、耳にされたことがある方も多いと思います。

今回は2025年問題とIT・DX(デジタルトランスフォーメーション)について、企業がやっておくべきことを紹介したいと思います。

ITやDXと聞くと難しそうと思われるかもしれませんが、そういった専門的な小難しい内容ではありませんのでお気軽に読んでみて下さい。

2025年問題とは?

この言葉を初めて耳にするという方のために簡単に説明をすると、およそ800万人いるとされる団塊世代が75歳以上となり、超高齢化社会に突入することで起こる様々な影響の事をいいます。

少子高齢化や労働人口の減少によって経済が鈍化したり、医療の問題などもでてきます。

2025年問題が与える企業への影響

高齢化によって医療や介護事業の人材不足、またダブルケア(子育て+親の介護)による労働人口の減少など、他の業界にも影響がでてくるでしょう。

企業にとって一番の影響は人手不足です。

今でも、求人を出しているけどなかなか応募がない、忙しすぎて業務が回らないといった声をよく聞きます。

そういったことが今後より加速していくのではないでしょうか。

経済産業省のいう2025年の崖

2025年問題とは少し違いますが、経済産業省が言っている2025年の崖というものもあります。

参考:DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~(経済産業省:PDF)

2025年の崖を簡単に説明すると、企業が既存システムの老朽化やブラックボックス化の問題を解消できないことによって、大きな経済損失が生じる可能性があるとするものです。

うーん、なんか中小企業に影響があるのか?って思いますが、直接の関係は無くても既存システムの老朽化やブラックボックス化ってどの企業でもあり得る事だと思うので、自分事として、そういったことを見直すきっかけと捉えれば良いと思います。

例えば、既存システムの老朽化でいえば、サポート期限の過ぎているWindows7じゃないと動かないシステムを使っているとか。特定の業務を担当できるのが、限られた人だけの属人化になってるとか。

2025年に向けて企業ができること

2025年問題で起こりうる人手不足に焦点をあてた場合、企業としてできることは、

  • 働く人を増やす
  • 生産性を向上する

社員が働きやすい環境を構築することで、働きにくい企業よりも人材を確保できます。

それともう一つが生産性の向上です。少ない人材で業務を効率化し、売上げを伸ばすには業務の流れや仕事の仕組みを変える必要があります。

IT・DX化を進める

わたしがそのなかでお手伝いできるところはITやDXの部分。

ITとDXって似ていますが、内容は少し違います。

IT化は生産性向上を「目的」としてIT導入やデジタル化を進めること。

それに対してDX化は、ITを「手段」としてビジネスモデルの変革を行うこと。

つまりIT化はDXにおける手段のひとつということになります。

例えば、「手書きの帳簿から会計ソフトの導入に切り替えた」だけでは単なるIT化に過ぎず、その後に「売れ筋の商品・サービスを把握、強化することで、顧客層が幅広くなり、データを使ったビジネスができるようになった」といった具合に、IT化によって本来の目的を達成するために変化することがDXということです。

まとめ

英語やカタカナを聞くと難しく感じますが、何も高性能なシステムを導入しなくてはいけないわけではありません。

別に手作業でやっていたことをエクセル化するだけでもいいんですよ。

手作業で1時間かかっていたものがエクセル利用(IT化)によって半分の30分になった。それによって社員の業務負担が減り、新しい取り組みができるようになれば立派なDXです。

社内ファイルサーバーの管理はパソコンに詳しい社員に任せっきりで属人化していたのを、クラウドストレージの導入で管理不要にするでもいいでしょう。

IT用語を聞くと難しいことをしなければならないと思いがちですが、要は会社が儲かって社員が生産性高く働ける環境を構築するためにはどうすればいいか?を考えて実践するだけです。

難しく考えすぎず、まずはできる事から少しずつ進めて対策を打っておくことが大切かなと思います。

こういったことに困っている、こういったことがしたい、だけどどうしていいか分からないという方はお気軽にご相談ください。

一緒に考えアドバイスいたします。