一体どうなる?サポート期限が切れたOS(Windows)を使い続けるリスクについて

セキュリティイメージ画像

Windowsパソコンにはサポート期限があります。

5年以上前に買ったパソコンを使い続けている企業や個人事業主の方は、お使いのパソコンのサポート期限が切れてないか確認してみましょう。

サポート期限を過ぎて使い続けることはウイルス感染や情報漏洩などセキュリティのリスクがあるのでおすすめしません。

ここではサポート切れのOS(Windows7など)を使い続けるリスと対策についてご説明します。

ちなみにWindows7をお使いの場合は危険です。すぐにWindows10搭載のパソコンへ入れ替えましょう。

OS(Windows)にはサポート期限がある

パソコンにはOSと言われるシステムが入っています。WindowsだとXP、Vista、7、10など。MacだとmacOS CatalinaやmacOS High Sierraなど。

このOSにはサポート期限があって、Windowsの場合、製品発売後メインストリームサポートと延長サポートがそれぞれ5年、あわせて10年間のサポート期間が提供されます。

利用者が多かったWindows7は2020年1月にサポートが終了しました。Windows8.1は2023年1月10日に延長サポートが終了します。

このサポート期限というのはパソコンに限らず、いろんな製品にありますよね。

プリンターにも修理可能期限があるし、その他の電化製品なんかもそうです。

メーカーとしても古い機械の部品の維持コストや技術的なことなど、サポートし続けることが難しいので期限が決められています。

サポートが終了するとどうなるの?

パソコンの場合、個人情報を扱いインターネットに接続して使用することが多いので、他の製品よりもセキュリティのリスクが高いです。

そしてサポート期限が切れると、そのセキュリティリスクが一気に高まります。

ではなぜ、サポートが切れたOSを使い続けると危険なのか、具体的にどういったリスクがあるのかご説明します。

不具合を修正する更新プログラムが受けられなくなる

パソコンを使っているとWindowsアップデートという更新プログラムが適応されるのを見たことがあると思います。

あれは、パソコンが発売されてから発見されたプログラムの不具合やセキュリティ上の問題点が発見されたら修正をしているのです。

他にも新しい機能追加が行われることもあります。

OSサポート期限内は、そういった不具合やセキュリティ問題が見つかったらすぐに修正プログラムをパソコンに適応できるようになっているのですが、サポートが切れると不具合や問題が出てもマイクロソフトは対応してくれません。

ウイルスなどの悪質なプログラムは、こうした不具合や問題点を利用してパソコンに危害を加えるため、安全に使い続けるにはセキュリティ更新プログラムを定期的に適用することが重要なのです。

具体的には以下のようなリスクがあります。

  • マルウェアやウイルスへの感染
  • フィッシング詐欺
  • 個人情報漏えいの危険性など

だからパソコンはサポート期限が切れる前に新しいOSにアップデートしたり、新しいPCに買い替えるようにしましょう。

期限切れ前になると皆さん買い替えを検討するため、在庫切れや入荷が遅れることもよくあります。

ですので、できる限りサポート期限に余裕のあるときに準備をしておいたほうが良いですね。

また現在お使いのシステムなどあれば、新しいOSできちんと動作するかなども事前に確認しておいたほうがスムーズに移行できます。

OS(Windows)の期限が切れてもセキュリティソフトを入れていれば大丈夫じゃないの?

OSのサポート期限が切れても、セキュリティ対策ソフト(マカフィー、ウイルスバスター、ESETなど)をパソコンに入れておけば安心なんじゃないの?と思うかもしれません。

しかし、それは間違い。危険です。

ここで分かりやすいように、OS(Windows)を家に例えてみましょう。

セキュリティの事例

画像引用元:トレンドマイクロ情報サイトis702

家の屋根や壁が壊れて穴がい空いたときに修復するのが、Windowsアップデートという更新プログラムです。

期限が切れたOSを使い続けると、家に穴が開くなど不具合が起こっても修復できないので、そこから泥棒が入ってきてしまいます。

いっぽうセキュリティソフトは家の中に入ってきた泥棒を監視していている警備員のようなものです。

家に穴が開いている、玄関に鍵がかかっていないと限りなく家に侵入してくるので、到底セキュリティソフトだけでは対応しきれません。

またセキュリティソフトもOSのサポート期限が切れに伴ってサポートを終了するものもありますので、最新のOS(Windows)を使うことは必須と言えます。

例えば、セキュリティソフト大手のウイルスバスタークラウドもWindows7に対しては2021年12月でサポートは終了していますからね。

サポート切れのパソコン(Windows OS)を使うのは泥棒に入ってといっているようなもの

さきほど、OS(Windows)を家に例えましたが、サポート切れのパソコンを使うことは泥棒に入ってといっているようなものです。

仕事で使うパソコンであれば業務情報、取引先の個人情報など絶対に漏らしてはいけない機密情報を取り扱っているでしょうから、期限切れのOS(Windows)は使わないほうが良いです。

ウイルス感染や情報流失って実際に被害にあってみないとなかなか危機感を感じませんが、いざ起こってからでは遅いです。

企業の信頼を保つため、金銭的なトラブル等に巻き込まれないためにもぜひ意識しておきましょう。

パソコンを買い替えるときの注意点

古いパソコンを使っている、そろそろOSのサポート期限が近づいてきたら新しいパソコンへの買い替えが必要です。

その際に注意すべき点も合わせて紹介します。

古いパソコンはインターネットにつなげない

インターネットにつなげていろいろなサイトを見たり、メールを受信することはリスクを伴います。

ですので、期限の切れたパソコンはインターネットへ接続しないようにしましょう。

有線で接続しているならLANケーブルを抜く、無線ならWi-FiをOFFにしてください。

新しいPCでアプリや周辺機器が使えるか確認する

アプリやプリンターなどの周辺機器には対応OSが決められています。

例えば、数年前に購入したアプリやプリンタなどOSが変わると使用できなくなる場合がありますので、事前に対応状況を確認しておきましょう。

移行前にバックアップをしておく

古いパソコンから新しいパソコンへデータを移行する必要があるので、事前にバックアップ(データの保存)をしておきましょう。

またアプリを入れ直す際にライセンスキーなど購入時の情報を求められることもあるので、そういった情報も準備しておくと良いですね。

廃棄するときは正規の業者に依頼する

パソコンは粗大ゴミでは捨てられないので、廃棄するときはメーカーに送るなど業者に依頼する必要があります。

たまに無料で廃品回収している所もありますが、パソコンをどこでどう使われているか分からないのでやめておきましょう。

廃棄する場合は、正規の業者に依頼することをおすすめします。また回収してもらうまでにハードディスク内のデータは消去しておきましょう。

まとめ

サポート期限が切れたOS(Windowsパソコン)を使い続けるリスクについてご紹介しました。

トラブルや被害にあってからでは遅いので、きちんとサポートを受けられるパソコンを使いましょう。

micataではパソコンについてのご相談や廃棄などご相談に乗っております。

お困りごとや質問があればお気軽にどうぞ。