インターネットを開いて(ブラウザ:Microsoft EdgeやGoogle Chromeなどを起動して)も、なかなかページが表示されない、Zoom通話中に映像が音声が途切れる、などネットのスピードが遅いと感じることはないでしょうか?
Zoomなどのビデオ通話、メール、クラウド、Webページの閲覧など、業務においてインターネットの利用は欠かせないので、スピードが遅いと生産性が落ちますしイライラしますよね。
ここでは、お問合せの多いインターネットのスピードが遅い原因と対策を紹介します。
インターネットのスピードが遅い原因と対策
インターネットが遅くなる原因は1つではなく複数考えられます。
そのため何が原因なのか確認して切り分けていきましょう。
使用しているパソコンの問題
原因1つ目は使用しているパソコンです。
パソコンの性能自体が低い、Windowsアップデートやセキュリティソフトのスキャンが裏で動いていて負荷がかかっているなど、パソコン自体が原因でインターネット(ブラウザの動作など)が重くなるケースがあります。
対処法としては、まずはパソコンを再起動してみましょう。
基本すぎる作業ですが、再起動で不具合が解消することは結構あります。
あとは、社内にある他のパソコンも確認してみましょう。自分のパソコンだけ遅いのか、他のパソコンも遅いのかによって原因が異なります。
自分のパソコンだけ遅いのであれば、PCの設定や不具合の可能性が高く、他のパソコンも同じであればネットワーク機器や環境などが原因の可能性が高いです。
インターネット接続機器の問題
インターネット接続には、モデムやルーター、UTM、HUB、Wi-Fi機器、LANケーブルなど、さまざまな機器が絡んでいます。
ネットワーク機器に関しては、例えばWi-Fiルーターに直接接続しているのか、HUBを通してLANケーブルで接続しているのかなど、接続環境によって原因を特定する必要があります。
複雑な構成でない場合は、モデムやルーターの電源コンセントの抜き差しで復旧することもありますが。
ネットワーク機器に関しては環境次第なので一言では言えませんが、ネットが遅いパソコンやスマホがどの機器につながっているのか、同じ接続経路ではないパソコンはどうなのか、といった状況で原因を切り分ける必要があります。
Wi-Fiの電波干渉
Wi-Fi機器が原因の場合、機器自体の故障ではなく、電波の問題であるケースもあります。
Wi-Fi機器の配置は問題ないか、接続機器が多すぎないか、周辺の電波と干渉していないかなど確認してみましょう。
- 電波のアンテナ数が少ないなら配置を確認
- 接続している機器数がWi-Fi機器の推奨接続台数を超えていないか仕様を確認
- Wi-Fiの電波が周りに多い(SSIDの数が多い)場合は、設定でチャンネルを変更
- 機器の不具合の可能性もあるので、ファームウェアを最新に更新してみるなど
難しい作業もありますが、分かる範囲で確認してみて下さい。
HUB(スイッチングハブ)やLANケーブルの規格が古い
ルーター、スイッチングハブ、LANケーブルにはスピードの規格があります。
例えば、カテゴリ5(CAT5)であれば100Mbps、カテゴリ6(CAT6)であれば1Gbpsなど。
ルーターは新しいけどLANケーブルは10年以上そのままといった場合、古い規格の方に影響されて本来の性能は活かされませんので、接続機器の規格も確認する必要があります。
IPアドレスの重複
少し専門的になりますが、IPアドレスが原因のケースもあります。
IPアドレスとはネットワーク機器に必ず割り振られる番号の事です。
パソコンやスマホだけでなく、家電などネットワーク機器にはすべてIPアドレスがあります。
通常、Wi-Fiなどネットワークに接続するとルーターが自動で192.168.~のような番号を割り振るので、意識したことはないと思いますが、たまに重複してしまったり、あえて手動設定にしている場合に間違えて同じ番号を振ってしまうなど被ってしまうことがあります。
その場合、ネットワークが遅くなるなど不安定になります。
パソコンやルーターを再起動すれば、自動でIPアドレスを再取得(DHCP)するので、電源を入れなおしてみましょう。
ネット回線、プロバイダーの問題
NTTの回線に不具合が起きている、OCNなどプロバイダ側に問題が起きているケースもあります。
何をやってもダメな場合は、社内ではなくそれらが原因の可能性もありますので、プロバイダのホームページで障害が出ていないか確認したり、サポートセンターに問い合わせてみましょう。
また、なかには不具合ではなく、もともとのインターネット契約内容が低速なプランである場合もありますので、契約内容を見直してみるのも一つです。
まとめ
インターネットが遅い原因と対策を紹介しました。
原因はパソコンだけでなく、接続機器や環境など多岐に渡ります。
判断が難しい、解消しない場合はお気軽にご相談ください↓