スーパーでの買い物、ネットショッピングなどの支払いをクレジットカードで行っている人も多いと思います。
現金よりも手軽ですし、ポイントもたまってお得ですからね。
しかし便利でお得な反面、注意しなければならないことがあります。
それは不正利用です。
世の中にはクレジットカード情報を不正に盗んで悪用する人もいますので、取り扱いに注意すことはもちろん、毎月クレジットカード会社から送られてくる明細(紙やアプリ)の内容は必ずチェックしましょう。
「クレジットカードの明細に身に覚えのない請求があるけど何だろう?」と被害を受けてからでは遅いので、ぜひ注意点などぜひチェックしてみてください。
明細書を見ないとクレジットカードの不正利用に気が付かない可能性がある
クレジットカード会社からの引き落としが数万円、数十万円もあれば銀行の預金が減りすぎるので気が付くと思います。
しかしこれが数百円、数千円であればどうでしょうか。
利用明細を見ない人なら500円くらい銀行から引き落とされていても気が付かないかもしれません。
実はクレジットカードを不正利用する悪徳業者のなかには持ち主に気づかれないように少額だけを利用するケースがあります。
たかが500円でも1年間盗られたら6000円。これが数年続いたら…
さらにそういった被害者が1000人いたら… 相当な額になります。
実際にこういったケースもありますので、必ず毎月の利用明細は確認する習慣を付けましょう。
もし身に覚えのない請求があった場合は、請求先をネットで検索してみるといいです。会社名等を検索するとだいたい何の企業、サービスか分かりますので。
見に覚えない請求を検索したらネットで商品やアプリを購入したのを忘れていたなんてこともたまにありますが、それはそれでOK。きちんと内容を把握することが大切です。
クレジットカードを不正利用されてしまう原因と対策
ではクレジットカードを不正利用されてしまう原因にはどういったものがあるのか。
原因を知っていれば対処でき、リスクを軽減できますのでぜひ覚えておきましょう。
フィッシング詐欺
フィッシング詐欺とは、銀行などの金融機関やカード会社などを装って偽のメールを送り、そこから偽サイトに誘導してクレジットカード番号やパスワードを盗み取るものです。
「クレジットカードの有効期限が近づいています」「カードが無効になっています」「キャンペーンに当選しました」「支払いの問題でIDがロックされました」みたいな内容のメールが送られてきます。
AmazonやApple、クロネコヤマトなどいろいろな企業の名前をかたって送ってきますので騙されてしまう方も多いです。
対策としては、そういったメールが送られてきた場合は基本無視をすること。企業がメールでそういった内容のことを送ってくることはまずないでしょう。
重要なことならメールではなく郵送で送ってくるでしょうからね。
どうしても心配ならメールに記載されてあるURLはクリックせず、企業のホームページに情報は記載されていないか確認したり、電話で問い合わせてみるといいでしょう。
フィッシング詐欺メールや迷惑メールかどうかを確認する方法
送られてきたメールが本物か見分ける方法があります。
こちらは実際に私宛に送られてきたメールです。
まず送り主のメールアドレスを見るとAmazonからなのにドメイン(@より後ろの英語)がAmazonではありません。
通常、ドメインはサイトのURLになっている(Amazonの場合、●●@amazon.co.jp)のが普通なので、@より後ろの英語が訳の分からない単語になっていないか確認してみましょう。
それともう一つ、メールの文章にあるボタンやURLにマウスを持っていくと、URLが表示されますのでそれも確認しましょう。
見た目のURLと実際のリンクURLは変更できるので見た目だけで判断すると危険です。
画像にある「支払い方法の情報を確認する」ボタンにマウスを持っていくと、URLが「http://150.95.~」のようになっていて「https://amazon.co.jp~」ではないことが分かります。
ちなみにスマホの場合はボタンをタップしたままで長押しするとURLを確認できます。
ネットショッピング詐欺
こちらもフィッシングサイトと似てますね。架空のオンラインショップサイトを立ち上げて、架空の商品を販売するのがオンラインショッピング詐欺です。
カード決済をしても商品が届かず、カード情報だけが盗み取られてしまいます。
ホームページの見た目のデザインをそのままコピーするなんて簡単にできるので、見た目だけで判断するのは危険です。
対処法としては、日本語表記がおかしくないか、会社名や住所、連絡先がきちんと記載されているか確認する。商品が相場よりも極端に安い場合も怪しいためカード決済をしないように注意しましょう。
あとはホームページのURLを確認すること。見た目のデザインは同じでもURLが違っていたら注意が必要です。
Amazonならhttps://www.amazon.co.jp/
楽天ならhttps://www.rakuten.co.jp/
ヤフーショッピングならhttps://shopping.yahoo.co.jp/
のように正規のURLになっているか、変な英語や数字のアドレスになっていないか確認しましょう。
それとSSL化しているかも重要です。SSLとは通信を暗号化してセキュリティを高めるものです。
これはホームページのアドレスがhttps://のようにSが付いていればOK、http://のようにSが付いていない場合は暗号化されていません。URLの鍵マークの有無でも判断できます。
古いホームページになるとSSL化していないところも多いですが、カード情報を入力するようなサイトでは入力情報を盗み取ることが可能なので、SSL化していないサイトではカード情報含め、個人情報の入力には気を付けましょう。
ちなみにiPhoneなどではSSL化(セキュリティ対策)していないサイトは、「安全ではありません」と警告が出るのでユーザーに警戒されるなど信頼問題にもなります。
SSL化していないホームページはユーザーのためにも早めに対策することをおすすめします。
micataではホームページのSSL化の相談も受け付けているので、未対応の方はお気軽にご相談ください。
偽のセキュリティーソフトの購入
これもよく見かける手口です。パソコンに警告画面を出し、ウイルスに感染しているのでセキュリティーソフトをダウンロードして駆除してくださいというもの。
セキュリティソフトを購入させるというのは嘘で、入力されたクレジットカード情報を盗むことが目的です。
そういった警告が出た場合は焦らず、クレジットカード情報は決して入力しないこと。
そしてそもそもそういったウイルスやスパイウェアに感染しないためにパソコンのセキュリティ対策は行っておきましょう。
ネットショップやECサイトからの情報漏えい
クレジットカード情報を登録しているネットショッピングサイトから情報が流出する可能性もあります。
どんなにセキュリティを万全にしても、悪意のある人はあの手この手を使って不正アクセルをして個人情報を盗み出そうとします。ほんとイタチごっこですね。
これに関しては事業者にきちんとセキュリティ管理を行ってもらうしかありませんが、初めて利用するサイトであれば本当に信頼できるのか確認したほうがいいです。
不安であればクレジットカードで決済はせず、代引きなどにしたほうが間違いないでしょう。
ネット以外でのクレジットカード情報盗難の手口
上記はネットを使った手口ですが、それ以外でもクレジットカード情報が盗まれてしまうケースがありますので合わせて紹介しておきます。
スキミング
スキミングとは、クレジットカード情報を読み取る「スキマー」と呼ばれる装置でカードの磁気データを読み取り、偽造カードにコピーするという手口です。
コンビニや銀行のATMに行くと、周辺に怪しい機械がないか確認してくださいという張り紙がしていることがあります。
あれはスキミングの注意を呼びかけているものです。
ATMだけでなく温泉施設やゴルフ場、ジムなどは、ロッカー荒らしによってクレジットカードがスキミングされてしまうケースもあります。
カード番号等を見られる
ネットショッピングの場合、クレジットカードの実物がなくても、「16けたのカード番号」「氏名」「有効期限」「裏面に記載されたセキュリティーコード」の4つがわかれば、他人のカードでネットショッピングを利用できます。
つまりそれらの情報が悪意のある人にわたってしまうと不正利用されるリスクがあるということです。
テレビニュースでもありましたが、レストランの店員さんがテーブルでお客様のクレジットカードを預かり、決済をして戻ってくる間にカードの表と裏面をスマホで写真を撮って情報を盗んでいた事件がありました。
対策としては自分の目の届かないところでカード処理をさせないこと。支払い時は必ず目の前で決済させることが大切です。
クレジットカードを不正利用されたと気が付いたときの対処法
気を付けていても万が一クレジットカード情報を盗まれ悪用された場合どうすればいいのか。そのときの対処法をご紹介します。
クレジットカードの明細に身に覚えのない請求があったら早めに確認、対処しましょう。
クレジットカード会社に連絡する
まず始めるすべきことはクレジットカード会社に連絡すること。
そこで身に覚えのない請求があることを伝えると、現在使用中のクレジットカードを停止、利用できないようにしてれますし、本当に不正利用なのかを調査してくれます。
クレジットカードを再発行する
もし本当に不正利用されていたのであれば、すでにクレジットカード情報は流出しているため無効にして新しいカードを発行してもらいましょう。
新しいクレジットカードを発行した際は、光熱費や家賃などカード決済しているものは変更をしないと引き落としができないので忘れないように。
まとめ
クレジットカードは便利でお得な反面、情報が流出すると金銭的被害を被るリスクがあります。
ネット上にはカード情報を盗む手口がそこら中にありますので、紹介した対策を参考に意識しておきましょう。
そして毎月クレジットカードの明細内容は必ず確認すること。ぜひ習慣化してください。