延岡市の社会保険労務士事務所様より、
- NASの共有フォルダにアクセスできたり、できなかったりする
- 社内ネットワークの接続が不安定で、業務に支障が出ている
というご相談をいただきました。
今回のトラブルは、ルーターやハブなどのネットワーク機器をすでに交換されていたものの、症状が改善しないという状況でした。
現地で確認したところ、原因はNAS本体やルーターの故障ではなく、WindowsパソコンからNASへ接続する際の「名前解決」が不安定になっていたことでした。
最終的には、NASへの接続方法を
\\NAS名\共有フォルダ
から
\\192.168.xx.xx\共有フォルダ
のように、IPアドレス指定へ変更することで、安定してNASにアクセスできるようになりました。
この記事では、延岡市・日向市・宮崎県北エリアの事業者様向けに、NASにアクセスできない・共有フォルダが開けないトラブルの原因と対応事例を紹介します。
NASは士業事務所や中小企業のデータ共有に欠かせない機器
NASとは、社内ネットワーク上で複数台のパソコンからアクセスできる共有ストレージのことです。
社会保険労務士事務所、税理士事務所、建設業、医療・福祉、一般企業の事務所などでは、以下のようなデータを共有・保管するために使われることがあります。
- 顧客情報
- 労務関係書類
- 申請書類
- 請求書
- 給与関連資料
- 就業規則
- 業務マニュアル
- 写真やPDFデータ
NASはとても便利ですが、共有フォルダへアクセスできない状態になると、業務データが開けず、日常業務に大きな影響が出ます。
特に社会保険労務士事務所のように、顧問先の重要な情報を扱う事務所では、NASの安定運用とバックアップ体制がとても重要です。
ご相談内容|NASにアクセスできたり、できなかったりする
お客様の環境では、複数台のWindowsパソコンからNASの共有フォルダにアクセスし、日々の業務データを管理されていました。
ところが、日によって、またはパソコンによって以下のような症状が出ていました。
- NASの共有フォルダが開けない
- 昨日はアクセスできたのに、今日はつながらない
- つながるパソコンとつながらないパソコンがある
- 共有フォルダを開くまでに時間がかかる
- ネットワークドライブが切断される
- 社内ネットワーク全体が不安定に感じる
NAS本体の故障やネットワーク機器の不具合を疑い、お客様側ですでにルーターやハブを交換されていました。
しかし、それでも症状は改善しなかったため、当社へご相談いただきました。
現地で確認した内容
現地では、原因を切り分けるために、以下の内容を順番に確認しました。
- NAS本体の電源・接続状態
- ルーターやハブの接続状況
- LANケーブルの接続状態
- 各Windowsパソコンのネットワーク設定
- NASのIPアドレス
- 共有フォルダへの接続方法
- ネットワークドライブの設定
- Windows資格情報の登録状況
- セキュリティソフトやファイアウォールの影響
確認していくと、NAS本体やルーター・ハブの物理的な故障ではなく、WindowsパソコンからNASへアクセスする際の名前解決が不安定になっていることが原因として見えてきました。
原因|NAS名の名前解決がうまくできていなかった
今回の原因は、NAS名による名前解決がうまくできていなかったことでした。
通常、WindowsパソコンからNASへアクセスする際、以下のように「NASの名前」を使って接続することがあります。
\\NAS名\共有フォルダ
この場合、パソコンはネットワーク上で、「NAS名という機器はどこにあるのか」を探してから接続します。
この仕組みを名前解決といいます。
わかりやすく言うと、名前解決は「名前から住所を探す仕組み」のようなものです。
たとえば、NAS名でアクセスする場合は、パソコンが「このNAS名の機器はどのIPアドレスなのか」を探します。
通常は問題なく動作することも多いのですが、ネットワーク環境やWindowsの状態によっては、このNAS名を正しく見つけられないことがあります。
その結果、
- NASにアクセスできる時とできない時がある
- 一部のパソコンだけ共有フォルダが開けない
- ネットワークドライブが切断される
- 共有フォルダのショートカットが開かない
- ネットワーク一覧にNASが表示されない
といった不安定な症状につながります。
今回も、NAS名では接続が不安定でしたが、IPアドレスを指定すると安定して接続できる状態でした。
対応内容|NAS名ではなくIPアドレス指定で接続
今回の対応では、NASへの接続方法を「NAS名」ではなく「IPアドレス」で指定する形に変更しました。
変更前:
\\NAS名\共有フォルダ
変更後:
\\192.168.xx.xx\共有フォルダ
NAS名ではなくIPアドレスを直接指定することで、Windowsパソコンが接続先を迷わず見つけられるようになります。
また、NASのIPアドレスが変わってしまうと再び接続できなくなる可能性があるため、NASのIPアドレスが固定されるように設定も確認しました。
運用環境によっては、NAS本体側で固定IPを設定する方法や、ルーター側でDHCP固定割当を行う方法があります。
今回は接続先の指定方法とIPアドレスの管理を見直したことで、事務所内のパソコンからNASの共有フォルダへ安定してアクセスできるようになりました。
ルーターやハブを交換しても直らないケースがあります
NASにアクセスできない、社内ネットワークが不安定、共有フォルダが開けないといったトラブルが起きると、まずルーターやハブ、LANケーブルなどの機器不良を疑う方も多いと思います。
もちろん、実際にネットワーク機器の故障やLANケーブルの不良が原因になることもあります。
しかし今回のように、ルーターやハブを交換しても改善しない場合は、機器の故障ではなく、以下のような設定面に原因があることもあります。
- NAS名の名前解決
- NASのIPアドレス設定
- Windows資格情報
- ネットワークドライブ設定
- 共有フォルダの権限
- セキュリティソフトやファイアウォール
- Windows Update後のネットワーク設定変更
特に、以下のような症状がある場合は、名前解決や接続方法の確認が重要です。
- NAS名ではアクセスできないが、IPアドレスではアクセスできる
- つながる日とつながらない日がある
- パソコンによって接続できたりできなかったりする
- 共有フォルダのショートカットが突然開かなくなった
- ネットワーク一覧にNASが表示されないことがある
このような場合、むやみに機器を買い替える前に、NASやWindows側の設定を確認することが大切です。
NASを安定して使うための対策
NASを業務で安定して使うためには、以下のような対策が有効です。
1. NASのIPアドレスを固定する
NASのIPアドレスが変わってしまうと、パソコンから接続できなくなることがあります。
NASは固定IP、またはルーター側のDHCP固定割当で、常に同じIPアドレスになるようにしておくと安心です。
2. NAS名ではなくIPアドレスで接続する
名前解決が不安定な環境では、NAS名ではなくIPアドレスで接続することで安定しやすくなります。
\\192.168.xx.xx\共有フォルダ
のようにショートカットやネットワークドライブを設定しておくと、WindowsがNAS名を探す必要がなくなります。
3. Windows資格情報を整理する
NASに接続するためのユーザー名やパスワードが古いまま残っていると、接続エラーの原因になります。
資格情報マネージャーに古い情報が残っていないか確認することも大切です。
4. ネットワークドライブを再設定する
古い接続情報が残っている場合、ネットワークドライブを一度削除して、IPアドレス指定で再設定することで改善することがあります。
5. NASのファームウェアを確認する
NAS本体のファームウェアが古い場合、不具合やセキュリティ面の問題が残っていることがあります。
業務で利用するNASは、定期的な確認がおすすめです。
6. バックアップを二重化する
NASは便利ですが、NAS本体が故障すると業務データにアクセスできなくなる可能性があります。
外付けHDD、別のNAS、クラウドバックアップなどを組み合わせ、重要データを二重にバックアップしておくことが重要です。
社会保険労務士事務所にとってNASの安定運用は重要です
社会保険労務士事務所では、顧問先の労務情報、申請書類、給与関連資料、就業規則、各種手続き書類など、重要なデータを扱うことが多くあります。
NASや共有フォルダに安定してアクセスできない状態が続くと、業務効率の低下だけでなく、データ管理やセキュリティ面でも不安が残ります。
特に、複数台のパソコンで同じデータを扱う事務所では、NASの接続安定性、アクセス権限、バックアップ体制を整えておくことが大切です。
よくある質問
Q. NASにアクセスできたり、できなかったりする原因は何ですか?
NAS本体の故障だけでなく、NAS名の名前解決、IPアドレスの変更、Windows資格情報、共有フォルダの権限、ネットワークドライブ設定などが原因になることがあります。
Q. ルーターやハブを交換してもNASにつながらない場合はどうすればいいですか?
ネットワーク機器の故障ではなく、Windows側の設定やNASの接続方法が原因の可能性があります。NAS名ではなくIPアドレスで接続できるか確認すると、原因の切り分けに役立ちます。
Q. NAS名ではなくIPアドレスで接続しても問題ありませんか?
問題ありません。むしろ名前解決が不安定な環境では、IPアドレス指定の方が安定する場合があります。ただし、NASのIPアドレスが変わらないように固定IPやDHCP固定割当を設定しておくことが重要です。
Q. NASだけにデータを保存していれば安心ですか?
NASは便利ですが、NAS本体が故障するとデータにアクセスできなくなる可能性があります。外付けHDDやクラウドなどを使い、別の場所にもバックアップを取っておくことをおすすめします。
Q. 延岡市周辺でNASや共有フォルダのトラブル対応を依頼できますか?
合同会社micataでは、延岡市・日向市・門川町・高千穂町など宮崎県北エリアを中心に、法人・個人事業主様向けにNAS、共有フォルダ、社内ネットワーク、パソコン設定のサポートを行っています。
まとめ|NASにアクセスできない原因は名前解決の不安定さでした
今回の社会保険労務士事務所様のトラブルでは、NASにアクセスできたりできなかったりする原因は、NAS名での名前解決が不安定になっていたことでした。
ルーターやハブを交換しても改善しなかったため、現地で確認したところ、NAS名ではなくIPアドレス指定で接続することで、安定して共有フォルダへアクセスできるようになりました。
NASや共有フォルダのトラブルは、機器の故障だけでなく、Windows側の設定、名前解決、資格情報、ネットワーク構成が原因になっていることもあります。
「NASにつながらない」「共有フォルダが開けない」「社内ネットワークが不安定」と感じた場合は、機器の買い替えだけでなく、接続方法や設定状況も確認することが大切です。
延岡市・日向市・宮崎県北の法人ITサポートは合同会社micataへ
合同会社micataでは、延岡市・日向市・門川町・高千穂町など宮崎県北エリアを中心に、法人・個人事業主様向けのITサポートを行っています。
今回のような、
- NASにアクセスできない
- 共有フォルダが開けない
- つながるパソコンとつながらないパソコンがある
- 社内ネットワークが不安定
- ルーターやハブを交換しても改善しない
- 複合機からスキャンできない
- バックアップ環境を見直したい
といったトラブルにも対応しています。
ネットワーク機器だけでなく、Windowsパソコン、NAS、共有フォルダ、資格情報、セキュリティソフト、バックアップまで含めて確認し、原因を切り分けて対応いたします。
延岡市・日向市・宮崎県北で、NASや社内ネットワークの不安定さにお困りの事業者様は、お気軽にご相談ください。

