スマホやタブレットが当たり前になり、Wi-Fi(無線LAN)も一般的になりました。
普段Wi-Fiを使用するにあたって深く意識はしないと思いますが、基本的なことは理解しておいたほうがうまく活用できると思います。
ここではWi-Fiのメリットや知っておいたほうがいい基本的なことを紹介します。
Wi-Fiを使うメリット
まずWi-Fiにはどういったメリットがあるのかご紹介します。
- LANケーブルの配線が不要なので机やパソコンの位置を自由に変えられる
- 配線が不要なのでごちゃごちゃせずレイアウトがすっきりきれい
- スマホやタブレットなどWi-Fi機器を接続できる
- お客様にフリーWi-Fiを提供することで集客効果が期待できる
- お店だとお客様の待ち時間のストレス軽減にもつながる
など、いろいろなメリットがあります。
お店などでよく使われているフリーWi-Fiとは?
ホテルやレストランなどに行くとフリーWi-Fiがあります。あれが何かというと無料で利用できるWi-Fiスポットのことです。
一般的にはゲストWi-Fiといって、お客様専用のネットワークとして提供されています。お客様専用とはインターネットにはアクセスできますが、社内のネットワークには接続できないものです。
例えば、自宅兼お店やオフィスのWi-Fiをそのままお客様や訪問者にも提供している場合は、同じネットワークになってしまうため、接続している機器にアクセスされたり、情報を見られて悪用される恐れがあるのでゲスト用としてネットワークを分離する必要があります。
Wi-Fiを導入する際はどんな商品を選べばいい?
無線ルーター(Wi-Fiルーター)を購入する場合、商品の選び方としては部屋の広さや接続台数がメインになると思います。
例えば、パソコンが2~3台くらいであれば家庭用の無線ルーターでも十分でしょうし、何十人も同時に接続するとか、現状、電波が悪くスピードが遅い、Web会議で映像や音声が途切れるといった場合で買い替えを考えているなら配置や台数の変更、法人用の無線ルーターへの切り替え、アクセスポイントの増設も検討したほうがよいでしょう。
まずは使用する場所の広さや接続する機器の数、使用するのは社内の人間だけなのかなどを考える必要があります。
それによって必要な性能、機能にマッチした商品が分かりますので。
無線ルーターとアクセスポイントの違い
一般的に無線ルーター(Wi-Fiルーター)と呼ばれる製品は、「ルーター機能」と「アクセスポイント機能」を内蔵しています。それぞれの機能は以下のとおりです。
- ルーター機能とは、1つのインターネット回線に複数の機器を接続させる機能
- アクセスポイント機能とは、ルーター機能を持たず無線通信できる機能
すでにルーターと言われる機器がある場合は、それにアクセスポイントを追加してもいいですし、そのルーターを無線ルーターに交換してもいいです。
ルーターかアクセスポイントにするかは使用環境や用途によって異なります。
周波数帯(2.4GHz帯/5GHz帯)の違い
Wi-Fiには周波数があって、例えば接続先のSSID(接続できるアクセスポイントの名前)が「xxxxx-g」「xxxxx-a」のように後ろの英語が異なるものが表示されます。
2.4GHz帯の特徴
無線規格は11ax/11n/11g/11bといわれるもので、電波が遠くまで届くメリットがある一方、電子レンジ、Bluetooth、電話機など周波数が同じものが多く存在するため、電波干渉しやすく、通信が不安定になりやすい。
5GHz帯の特徴
無線規格は11ax/11ac/11n/11aといわれるもので、通信が安定して早いメリットがある一方、壁や天井などの障害物に弱いというデメリットがある。
障害物の有無などによってどちらのほうが通信が安定するかは一概には言えませんが、障害物がないところでの使用であれば基本は5GHzに接続したほうが安定して通信できるでしょう。
Wi-Fiのセキュリティについて
Wi-Fiには「WEP」「TKIP」「AES」といった暗号化方式があります。左から順にセキュリティが弱いので設定する場合はAESを使用したほうが良いです。
WEPに関しては、暗号を解読するツールがあり、わずか数分足らずで解読されてしまうため利用はおすすめしません。
まとめ
最近のWi-Fi機器は自動設定があるなど手軽に設置できるようになりました。
しかし機器選定や設置場所によっては性能を十分に発揮できなかったり、セキュリティ対策もしっかりしておかないと危険な面もあります。
ですので、設置する場合は基本的なことは理解しておきましょう。
Wi-Fiに関して導入やご相談があればお気軽にお問合せください。