「UTMの7年リースを提案されたけれど、本当にこの契約で大丈夫?」
「月額は安く見えるけど、後から追加費用がかからないか不安…」
このようなご相談が最近、延岡市や日向市の事業者様から増えています。
今回は、延岡市・日向市をはじめとする宮崎県北部で個人事業主、法人向けITサポートを行う当社が対応した、パソコン約5台の設備工事会社様へのUTM導入事例をご紹介します。
UTMとは、会社のインターネットを守る「セキュリティの門番」のような機器です。 ウイルスや不正アクセスなどの危険な通信を見つけてブロックし、社内のパソコンやネットワークを守ります。
※本記事について:実際の導入事例をもとに、お客様情報を一部内容を加工して掲載しています。
1.ご相談のきっかけは「7年リース契約」の訪問営業

ご相談のきっかけは、市外の営業会社から提案された、月額料金を84回支払う7年間のUTMリース契約でした。
お客様は以前から、大量に届く迷惑メールや不審なメールに不安を感じており、セキュリティ対策の必要性を感じていました。
しかし、提案された契約について、7年リースは長すぎるし、高額に感じたため、契約前に当社へご相談いただきました。
そこで当社にて、現在のネットワーク環境や業務内容を確認しました。
そのうえで、事務所の規模や利用状況に合ったUTMの選定・設置と、延岡市・日向市を中心とした宮崎県北部で、導入後も相談できるサポート体制をご提案しました。
2.UTMの契約前に確認したい2つの注意点

訪問営業などでUTMの導入を検討する場合は、月額料金だけで判断せず、契約期間全体の内容を確認することが重要です。
- なぜ7年間の契約が必要なのか
- 7年間の支払総額はいくらになるのか
- セキュリティライセンスは何年分含まれているのか
- ライセンス更新時に追加費用が発生するのか
- トラブル時のサポートは料金に含まれているか
- トラブル時はリモート対応だけなのか
- インターネットや複合機が使えなくなった際、事務所まで来て確認してもらえるのか
①「7年リース=セキュリティ機能も7年間使える」とは限らない
UTMを購入する前は、機器代、セキュリティライセンス、保守サポートなど料金に何が含まれているか確認が必要です。
注意したいのが、機器のリース期間と、セキュリティライセンスの有効期限が一致していないケースです。
例えば、リース期間が7年間であっても、契約に含まれているセキュリティライセンスが3年分または5年分のみという場合があります。
その場合、ライセンスの有効期限が切れた後もリース料の支払いは続き、セキュリティ機能を継続するために、別途ライセンス更新費用が必要になる可能性があります。
契約前のチェックリスト
- ☑ 購入は現金一括?リース契約?
- ☑ リース期間は何年間か
- ☑ 契約期間全体の支払総額はいくらか
- ☑ セキュリティライセンスは何年分含まれているか
- ☑ ライセンス期限後の更新費用はいくらか
- ☑ 途中解約する場合の条件はどうなっているか
- ☑ 契約終了後に機器を返却する必要があるか
「7年リースだから、セキュリティ機能も7年間利用できる」とは限りません。
リース期間とライセンス期間は、必ず分けて確認しましょう。
②リモート対応と現地対応の範囲
リモート対応には、移動時間をかけずに設定やログを確認でき、早く解決できる場合があるというメリットがあります。
一方で、次のようなトラブルは、現地で機器や配線を確認した方が早く解決できる場合があります。
- インターネットにつながらない
- UTMやルーターのランプに異常がある
- LANケーブルやハブに問題がある
- Wi-Fiだけ利用できない
- 複合機から印刷やスキャンができない
- どの機器に原因があるのか分からない
社内にIT担当者がいない場合、電話で配線状況を説明したり、指示を受けながら機器を操作したりすること自体が大きな負担になります。
当社では、設定変更やログ確認など、リモートで対応できる内容はリモートで確認し、機器や配線の確認が必要な場合は、状況に応じて現地対応を行っています。
UTMを契約する前には、次の内容も確認しておきましょう。
- どこまでリモートで対応してもらえるか
- 現地対応が必要な場合に訪問してもらえるか
- 現地対応に追加料金がかかるか
- 機器の故障時にどのような対応になるか
- 設定変更やログ確認が保守料金に含まれているか
市外の業者やリモート対応そのものに問題があるわけではありません。
重要なのは、トラブルが起きた際に誰へ相談できるのか、必要な場合にどのような条件で現地対応を受けられるのかを、契約前に確認しておくことです。
3.今回のUTM導入内容とネットワーク構成

今回は、既存のネットワーク環境を大きく変更せず、現在使用している機器を活用してUTMを追加しました。
導入前の主な環境は次のとおりです。
- プロバイダー:OCN
- NTTモデム兼ルーター
- パソコン:約5台
- 有線LAN用ハブ
- Wi-Fiアクセスポイント
- 複合機
- VPNの利用なし
既存のNTTモデム兼ルーター、ハブ、Wi-Fiアクセスポイント、複合機などは、そのまま継続して使用しています。
ネットワーク接続構成
[インターネット回線]
↓
[NTTモデム兼ルーター]
↓
[UTM]
↓
[ハブ・Wi-Fiアクセスポイント]
↓
[パソコン約5台・複合機]
有線LANで接続しているパソコンだけでなく、Wi-FiアクセスポイントもUTMの下に接続しました。
これにより、有線LAN・Wi-Fiを問わず、事務所内のインターネット通信がUTMを経由する構成になっています。
ネットワークの出入口で通信を監視し、危険性のあるアクセスや不正な通信を検知・制御できるようにしました。
4.今回設定した主なセキュリティ機能

UTMの設置後は、お客様の業務内容や利用環境に合わせて、各セキュリティ機能を設定しました。
製品によって機能の名称や検査できる範囲は異なりますが、今回は主に次の機能を設定しています。
- Webフィルタリング
業務に関係のないWebサイトや、危険性があると判断されたWebサイトへの接続を制限します。 - ファイアウォール
外部からの不要な通信や、許可されていないアクセスを制限します。 - IDS・IPS(侵入検知・防止)
不正アクセスやサイバー攻撃に使われる特徴的な通信を検知し、必要に応じて遮断します。 - アンチウイルス・アンチスパイウェア
UTMが検査可能な通信を対象に、ウイルスやスパイウェアなどのマルウェアを検知・遮断します。
ただし、UTMですべての通信を検査できるとは限りません。
暗号化された通信や利用するサービス、UTMの製品や設定によっては、検査できる範囲が異なります。
5.設置作業と動作確認

UTMは、機器を接続してセキュリティ機能を有効にすれば作業完了というわけではありません。
設定内容によっては、これまで使用できていたWebサイトやクラウドサービス、複合機の機能が利用できなくなる場合があります。
そのため、設置・設定後は、実際にパソコンや複合機を操作して動作確認を行いました。
今回確認した主な内容は次のとおりです。
- 各パソコンからインターネットへ接続できるか
- Wi-Fi接続でもインターネットを利用できるか
- 業務で使用するWebサイトやクラウドサービスが表示できるか
- 各パソコンから複合機へ印刷できるか
- 複合機からパソコンへスキャンデータを送信できるか
- 必要な通信がUTMによって遮断されていないか
特に複合機では、印刷はできてもスキャンができない、スキャンデータの保存先へ接続できないといった問題が発生することがあります。
今回は、インターネット接続だけでなく、印刷とスキャンも実際に操作し、これまでどおり利用できることを確認しました。
UTMの設置、セキュリティ設定、各機器の動作確認まで含め、事前の準備とヒアリングが整っていたため今回の現地作業時間は約1時間でスムーズに完了しました。(※ネットワーク構成や機器台数によって作業時間は変動します)
導入後も、普段のパソコン操作や複合機の使い方は基本的に変わりません。
6.導入後はUTMのログを確認できる状態に(万が一の際も当社で原因調査が可能)

今回導入したUTMでは、不審な通信や攻撃の検知状況などを、ログとして確認できます。
例えば、次のような場合には、ログを確認して状況を調査します。
- 不審なメールのURLを誤って開いてしまった
- パソコンに見慣れない画面が表示された
- 急に特定のWebサイトへ接続できなくなった
- パソコンの通信や動作に違和感がある
- UTMが危険性のある通信を検知した
ログを確認すれば、必ずすべての原因が分かるわけではありません。
しかし、通信が発生した時間や検知された内容を確認できるため、トラブル発生時の調査や対応につなげやすくなります。
お客様自身で、専門的なログの解析を行う必要はありません。
不審な動作や通信上の違和感があった際は、当社でログを確認し、状況に応じて原因調査や対応を行います。
7.UTM導入後も必要なセキュリティ対策

UTMを導入しても、セキュリティ被害を100%防げるわけではありません。
例えば、設備工事業では、取引先や協力会社からUSBメモリーで図面や現場写真を受け取ることがあります。
USBメモリーから直接パソコンへ読み込まれるデータは、インターネットの出入口に設置したUTMを経由しません。
そのため、UTMだけでは、USBメモリー内のデータを事前に検査できません。
社内の安全を守るためには、UTMだけに頼らず、次のような対策を組み合わせることが重要です。
- 業務に関係のないWebサイトをむやみに開かない
- 不審なメールのURLや添付ファイルを安易に開かない
- Windowsや使用しているソフトを最新の状態に保つ
- パソコン側のウイルス対策を有効にする
- USBメモリーを使用する前にウイルスチェックを行う
- 重要なデータを定期的にバックアップする
- 不審な画面や動作があった場合は、早めに相談する
UTM、パソコン側のウイルス対策、ソフトウェアの更新、バックアップ、従業員への注意喚起などを組み合わせることで、より安全な環境に近づけることができます。
8.まとめ:PC約5台の事務所でもセキュリティ対策は必要です

「パソコンが数台しかないから狙われない」ということはありません。
設備工事業をはじめ、顧客情報、見積書、請求書、図面、現場写真などを扱う会社では、ウイルス感染や不正アクセスによって業務が止まった場合、大きな影響が生じる可能性があります。
UTMが必要かどうかは、パソコンの台数だけで判断するものではありません。
- どのような情報を扱っているか
- メールや添付ファイルをどの程度利用するか
- トラブルが発生した場合に業務へどの程度影響するか
- 社内にIT担当者がいるか
- バックアップなど、ほかのセキュリティ対策ができているか
といった条件を踏まえて判断することが大切です。
また、UTMの契約を検討する際は、月額料金だけでなく、支払総額、リース期間、ライセンス期間、更新費用、導入後のサポート体制まで確認しましょう。
宮崎県北部でUTMをご検討中の事業者様へ
当社では、延岡市・日向市を中心に、門川町など宮崎県北部の法人・個人事業主様を対象として、UTMの選定・設置から初期設定、既存機器の接続確認、導入後のサポートまで対応しています。
- 訪問営業でUTMを提案されたが、契約内容や支払総額が適正か相談したい
- 7年リースとライセンス期間の違いがよく分からない
- 提案された機種が自社の規模に合っているか確認したい
- 現在のルーターや複合機をそのまま使えるか知りたい
- リモート対応だけでは不安
- 機器や配線の確認が必要な際に、現地対応できる業者へ依頼したい
このような不安がある場合は、長期契約を結ぶ前にご相談ください。
現在のネットワーク環境や業務内容を確認し、必要な機能、費用、導入後のサポートまで含めて、お客様の環境に合ったプランをご提案します。

