これから延岡市で起業・創業しようと思っている人へ必要な準備や手続きを紹介

創業スタート

「これから脱サラして起業したいけど、どういった準備や手続きが必要なのか?」

「また、延岡市でなにか創業支援やサポートってしてくれる所はあるのかな?」

このようなお悩みを抱える方へ、起業や創業に必要な準備や手続き、流れや知っておいたほうが良い情報を紹介します。

わたしが脱サラして起業した(個人事業主になった)のは2020年4月1日。

そのときは周りに相談できる人がおらず、手探りでいろいろなことをやりました。

すごく大変だったので、同じような悩みを抱える人の役に立てばと思い経験をシェアします。

わたしはITやWebの専門家として個人事業主になったので、その経験をメインに紹介します。

ですので、例えばこれから飲食店などお店を開業したいと思っている人とは若干、営業許可の有無などの違いがあると思います。

ただ、大まかな流れは同じだと思いますので参考になれば。

延岡市で起業・創業するには何か手続きが必要?

法人化(株式会社や合同会社)するのであれば定款を作ったり登記などが必要になりますが、ここでは個人事業主として起業する前提で紹介します。

で、これから個人事業主として起業を考えている場合は、開業届の提出が必要です。

開業届を延岡税務署に提出することで第三者から事業者として認識してもらえるのと、その他いくつかメリットがあるので提出しておきましょう。

そのメリットとは以下の3つ。

  • 青色申告ができるので節税効果がある
  • 屋号入りの銀行口座を作ることができる
  • 補助金申請時などに必要になることがある

ちなみに開業届は延岡税務署の窓口でももらえますし、国税庁のホームページからダウンロードできる(PDFデータ)ので、それを印刷して記入してもOKです。

開業届の提出日や期限は、自分が開業した日から一か月以内です。この開業した日は自分で自由に決められるので、縁起の良い日にしてもいいですし、自由に決めてください。提出に関しても費用は一切かかりません。

青色申告ができるので節税効果がある

サラリーマンだと会社が手続きをやってくれるので何もする必要はありませんが、起業して個人事業主になると毎年確定申告が必要になってきます。

確定申告とは、1年間の収入を計算して、納税額を決める手続きのことですね。

個人事業主は、「売上-経費=所得」この所得に対して税金がかかってきます。

つまり所得が減れば税金も減るわけですが、そこで節税に効果的なのが青色申告です。

青色申告とは、個人事業主が確定申告をする際に「所得」から最大65万円引くことができる申告方法です。

青色申告だと「売上-経費-65万円=所得」になるので、税金の対象となる所得を減らすことができます。

開業届と同時に「所得税の青色申告承認申請書」を提出すればOKです。

こちらの書類も延岡税務署でもらえますし、国税庁のホームぺージからダウンロードもできます。

またのちほど紹介しますが、freeeという会計ソフトがあれば開業届と一緒に作成が可能です。

屋号入りの銀行口座を作ることができる

起業したら事業用の銀行口座を作ったほうが良いです。プライベート用と分けたほうが管理しやすいので。

個人事業主の場合は、銀行口座名義が個人名だけでもいいですが、屋号を入れたいと思う人もいるでしょう。

屋号とはお店や事務所の名前みたいなものですね。

わたしの場合だと「micata」が屋号です。

個人名だけよりも屋号入りのほうがより事業者っぽくなります。

銀行口座名義を「micata 進藤大誉」のようにする場合、銀行によっては開業届が必要になる場合がありますので提出しておいたほうがいいでしょう。

補助金申請時などに必要になることがある

事業者用の補助金や助成金等を申請する際に、事業主であることの証明が必要な場合があります。

その証明に使えるのが開業届です。きちんと延岡税務署に開業届を出して事業主になったという証明なので。

事業を行ううえで使える補助金や助成金は多いので、ぜひ開業届は提出しておきましょう。

起業・創業前に準備しておいたほうが良いもの

これから開業届を提出して個人事業主となる前に準備しておいたほうが良いものをご紹介します。

事業を始めてから行うのではなく、起業前にやっておくことをおすすめします。

1. 事業用のクレジットカードを作る

プライベートな支払いと事業用の仕入れや経費は分けて管理したほうが良いです。

そのため、クレジットカードも使い分けることをおすすめします。

ただしクレジットカード作成には審査が必要です。

収入の安定しているサラリーマンであるうちに作っておいたほうが審査には通りやすいので先に作っておきましょう。

クレジットカードにもいろいろ種類がありますが、わたしは年会費無料の楽天カードやイオンカードを作りました。

2. 事業用の銀行口座を開設する

銀行の口座もプライベートと事業用で分けたほうが良いですね。

生活費と事業費がごっちゃになると管理しづらいので。それにこれから事業を始めるならまっさらな通帳で始めたいですよね。

いまはインターネットで口座を開設できるネットバンクもありますが、延岡市で事業をするなら取引先の事業者さんも地銀や信用金庫を使っていることが多いので、宮崎銀行や宮崎太陽銀行、延岡信用金庫さんなどで作っておいたほうが良いでしょう。

また、各銀行さんとの関係を作っておくと後々の融資などが必要になった場合に相談もしやすいと思います。

3. 事業用の印鑑を作る

これは事業形態にもよると思いますし、世の中的にも脱印鑑の流れにはなってきていますが、必要な人は事業用を作っておいても良いでしょう。

個人事業主なら名字だけの印鑑でもいいですが、屋号入りを作るとより事業者っぽくなりますし、銀行印もプライベートと分けておいたほうが管理しやすいです。

ちなみにわたしは、以下の4つを作りました。

  1. 屋号+氏名の印鑑:契約書など重要な書類に押す代表者の印鑑
  2. 銀行印:事業用銀行口座開設用
  3. 角印:請求書や領収書に押す会社用の認印
  4. ゴム印:手書きの領収書、封筒や書類に押すための屋号、名前、住所入りのスタンプ印

あまりコストをかけたくないという人は、ネットで安く作ってくれる印鑑屋さんがたくさんあるので調べてみると良いでしょう。

4. ホームページやSNSアカウントを作る

起業したら宣伝や集客用にホームページやSNS(Facebookやインスタ、Twitterなど)は必須です。

延岡市メインの事業だから無くても良いと思われるかもしれませんが、ネット時代の今、GoogleやSNSで情報を探す人は多いので、ぜひ作っておくことをおすすめします。

ちなみに、よく無料のホームページ作成サービス(wixやJimdo、Ameba Owndなど)で作られる方がいますが、おすすめはしません。

その理由についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、あわせて読んでみて下さい。

会社ホームページに無料のホームページ作成サービスはおすすめしない4つの理由

もちろんmicataではホームページ制作のサポートをしているので、お気軽にご相談ください。

5. 名刺やチラシを作る

名刺やチラシもあったほうが良いですね。

セミナーに参加したり、営業に行った際に名刺がないと話になりません。

また、事業内容によってはWebだけでなく紙媒体での宣言も有効なのでチラシを作っておくと良いでしょう。

micataでは名刺やチラシなどの印刷物のデザインから印刷まで行っているのでお気軽にご相談ください。

6. 会計ソフトを準備する

収支が複雑でない人はエクセルで管理できない事もないですが、青色申告をするなら会計ソフトを使ったほうが良いです。

会計ソフトにもパソコンにインストールするものから、月額料金を支払って使うクラウドタイプなど、いろいろ種類があります。

わたしのほうでも会計ソフトの導入などITサポートを行っているので、お気軽にご相談ください。

7. 延岡市の補助金や助成金を確認する

延岡市や延岡商工会議所では創業に関する補助金やサポートがありますのでホームページ等を確認してみましょう。

ちなみにわたしは延岡商工会議所が主催する創業セミナーに参加して、創業支援金をもらいました。

起業や創業時っていろいろとお金がかかりますので、もらえる補助金等はチェックしておくと助かりますよ。

8. 相談できる相手を見つけておく

起業前は経営者は孤独って言葉を聞いてもピンとこなかったのですが、起業してからはそれが分かります。

事業や経営に関することってなかなか周りに相談できる人がいないんですよ。

やはり事業をしている経験者や経営に関係している人じゃないとアドバイスできません。

わたしの場合は、創業セミナーで出会た方たちや延岡商工会議所の担当者さん、税理士さんなどにいろいろ相談していました。

分からないことも多いと思いますので、一人で抱え込まず相談できる相手を見つけておくと良いでしょう。

もちろん、わたしでよければ相談に乗りますのでお気軽にお声がけください。

9. 事前に創業にいくら必要なのか試算しておく

自分で経営するようになったらどんぶり勘定ではなく、しっかりとお金の管理をする必要があります。

始めてみないと分からないことって多々ありますが、事前に創業にいくらかかるのか、創業後のランニングコストはどれくらい必要なのかなど試算しておくと良いでしょう。

起業・創業前の準備まとめ

・クレジットカードの申し込み
・事業用の銀行口座の開設
・事業用の印鑑
・ホームページやブログ、SNSアカウント
・名刺やチラシ
・会計ソフト
・補助金や助成金の確認
・相談できる相手を見つけておく
・創業に必要な資金の試算

延岡市で起業・創業してからの手続き

起業前の事前準備を紹介しましたが、ここからは起業してから必要な手続きについてご説明します。

延岡市役所で国民健康保険の加入手続きをする

サラリーマンをされていた方なら健康保険に加入していたと思いますが、起業・創業して個人事業主になったら国民健康保険に加入しなければなりません。

※詳細は割愛しますが、法人化(株式会社や合同会社)した場合は、健康保険になります。

延岡市役所の国民健康保険課で国民健康保険の手続きができますので、電話や訪問して相談してみて下さい。

ちなみに、国民健康保険は前年度の年収によって金額が決まるので、いくらかかるのか聞いてみると良いでしょう。

サラリーマンで年収が多かった人は、結構な負担額になるかもしれません。

その場合は、サラリーマン時に加入していた健康保険が最長で2年間継続加入できるので、それぞれの負担額が国保にするか、健康保険を継続加入するか判断すると良いでしょう。

ただし健康保険に任意継続加入するためには以下の条件があります。

  • 資格喪失日の前日までに「継続して2ヶ月以上の被保険者期間」があること
  • 資格喪失日から「20日以内」に任意継続被保険者資格取得申出書を提出して申請すること

協会けんぽの宮崎支部に電話すると詳しいことは教えてくれるので聞いてみてください。

延岡年金事務所で国民年金の加入手続きをする

健康保険と合わせて手続きが必要なのが年金です。

会社員の厚生年金保険から個人事業主になると国民年金保険へと切り替わります。

手続きは延岡年金事務所で行えるので相談してみてください。

延岡税務署に開業届と所得税の青色申告承認申請書を提出する

冒頭でも紹介しましたが、開業届と青色申告をする人は合わせて所得税の青色申告承認申請書も提出しておきましょう。

書類は延岡税務署の窓口でももらえますし、国税庁のホームページからダウンロードすることもできます。

起業に関する事お気軽にご相談ください

これから延岡で起業・創業しようと思っている人へ、必要な準備や手続きを紹介しました。

いろいろとやることが多いので、事業を始める前や会社員のうちにできることはやっておいたほうがいいです。

わからないことや不安なことがあれば、経験者として相談に乗りますし、必要な専門家を紹介することもできます。

事業者を応援するサービスも行っておりますので、以下のページもご覧ください。同じ延岡の事業者として共に頑張りましょう。

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