延岡市の税理士事務所でUTMを導入|ESETに加えてネットワーク全体のセキュリティを強化した事例

延岡市の税理士事務所様より、事務所のセキュリティ対策についてご相談をいただきました。

お客様の環境では、各パソコンにESETのセキュリティソフトを導入されており、クラウドサービスも業務で利用されていました。

パソコンごとのウイルス対策は行われている状態でしたが、税理士事務所では、顧問先の会計データ、決算資料、給与情報、マイナンバー関連情報、申告書類、メール添付ファイルなど、非常に重要な情報を日常的に扱います。

そのため、各パソコンを守るセキュリティソフトに加えて、事務所全体のインターネット通信を守る対策として、UTMを導入しました。

この記事では、延岡市・日向市・宮崎県北エリアの事業者様向けに、税理士事務所でUTMを導入した事例と、ESETなどのセキュリティソフトに加えてネットワーク全体の対策が必要になる理由を紹介します。

税理士事務所ではセキュリティ対策の重要性が高まっています

税理士事務所では、一般的な事務所以上に慎重な情報管理が求められます。

日々の業務で、以下のような重要データを扱うことが多くあるためです。

  • 顧問先の会計データ
  • 決算書類
  • 給与情報
  • マイナンバー関連情報
  • 申告書類
  • 契約書・請求書
  • メール添付ファイル
  • クラウド会計ソフトのデータ
  • 電子申告に関する情報

これらの情報が漏えいしたり、ウイルス感染や不正アクセスによって利用できなくなったりすると、事務所だけでなく顧問先にも大きな影響を与える可能性があります。

特に最近では、クラウド会計ソフト、オンラインストレージ、メール、チャット、電子申告、リモート対応など、インターネットを利用した業務が増えています。

便利になった一方で、インターネット経由で重要情報を扱う機会も増えているため、パソコン単体の対策だけでなく、ネットワーク全体を守る考え方が重要になっているのです。

ご相談内容|ESETは導入済みだが、事務所全体の対策を強化したい

今回ご相談いただいた税理士事務所様では、各パソコンにESETのセキュリティソフトを導入されていました。

ESETは各パソコンを守るうえで大切なセキュリティ対策です。

ただし、現状の対策は主に「パソコンごとのウイルス対策」が中心で、事務所全体のインターネット通信を監視・制御する仕組みはありませんでした。またスマホにおいては何も対策がなされていません。

具体的には、以下のような状況でした。

  • 各パソコンにESETを導入している
  • クラウド会計ソフトやクラウドサービスを利用している
  • メール添付ファイルを日常的に扱っている
  • 通常のルーターでインターネットに接続している
  • ネットワーク全体の入口対策は未整備
  • 危険なWebサイトや不審な通信への対策を強化したい
  • 顧問先データを扱うため、情報漏えい対策を見直したい

セキュリティソフトを入れているから安心、というわけではありません。

特に税理士事務所のように重要情報を扱う環境では、パソコンごとの対策に加えて、事務所全体のネットワークを守る対策も必要です。

そこで今回は、ESETを継続して利用しながら、ネットワーク全体の入口対策としてUTMを導入することになりました。

UTMとは?事務所全体のインターネット通信を守る機器

UTMとは、複数のセキュリティ機能をまとめたネットワーク機器です。

一般的には、インターネット回線と社内ネットワークの間に設置し、事務所全体の通信を守る役割があります。

イメージとしては、UTMはマンション入口のオートロックのように、外部からの脅威を入口で防ぐ役割。セキュリティソフトは各部屋の鍵のように、各PCを個別に守る役割。どちらか一方ではなく、組み合わせて使うことでセキュリティを高められます。

UTMには、機種や契約内容によって異なりますが、主に以下のような機能があります。

  • 不正アクセス対策
  • 危険なWebサイトへのアクセス制御
  • 使用アプリの制限
  • ウイルス・マルウェア対策
  • 迷惑メールや不審な通信への対策
  • 社内から外部への不審な通信の検知・遮断
  • ファイアウォール機能
  • ネットワーク全体のセキュリティ強化

UTMを導入することで、各パソコンだけでなく、事務所全体のインターネット通信に対する対策を追加できます。

ただし、UTMを入れたから絶対に安全というわけではありません。

UTM、セキュリティソフト、Windows Update、パスワード管理、多要素認証、バックアップ、従業員のセキュリティ意識を組み合わせることで、より安全性を高めることができます。

ESETなどのセキュリティソフトとUTMは役割が違います

ウイルスバスターやノートン、ESETなどのセキュリティソフトを入れているなら、UTMは不要では?と思われる方もいるかもしれません。

しかし、セキュリティソフトとUTMは役割が異なります。

ESETなどのセキュリティソフトは、主に各パソコンを守るための対策です。一方、UTMは事務所全体のネットワーク通信を守るための対策です。

それぞれの役割を整理すると、以下のようになります。

対策主な役割
ESETなどのセキュリティソフト各パソコンのウイルス・マルウェア対策
UTM事務所全体のインターネット通信・入口対策
Windows UpdateOSの脆弱性対策
多要素認証クラウドサービスの不正ログイン対策
バックアップデータ消失・ランサムウェア対策
パスワード管理アカウント乗っ取り対策

つまり、セキュリティソフトとUTMはどちらか一方を選ぶものではありません。

セキュリティソフトで各パソコンを守りながら、UTMで事務所全体のネットワークを守ることで、多層的なセキュリティ対策ができます。

今回も既存のESETを残しつつ、加えてUTMを導入し、事務所全体のセキュリティを強化する形で対応しました。

クラウド利用が増えるほどネットワーク対策も重要になります

最近では、税理士事務所でもクラウドサービスの利用が増えています。

たとえば、

  • クラウド会計ソフト
  • クラウド給与計算ソフト
  • オンラインストレージ
  • Webメール
  • チャットツール
  • 電子申告
  • リモートサポート
  • 顧問先とのデータ共有

など、インターネットを使う業務が多くなっています。

クラウドサービスは便利ですが、利用する側のパソコンやネットワーク、アカウント管理が弱いと、リスクは残ります。

たとえば、

  • パスワードが使い回されている
  • 多要素認証が設定されていない
  • 古いパソコンを使っている
  • セキュリティ更新が止まっている
  • 危険なWebサイトへアクセスしてしまう
  • 不審なメール添付ファイルを開いてしまう
  • 事務所全体の通信状況を把握できていない

このような状態では、クラウドサービスを利用していても安全とは言い切れません。

クラウド利用が増える時代だからこそ、パソコン、アカウント、ネットワーク、バックアップをまとめて考えることが重要です。

UTMは、その中でも事務所全体のネットワーク入口を守る対策として有効です。

導入前に確認した内容

UTMは、ただ設置すればよいというものではありません。

既存のネットワーク環境や業務で使っているサービスに影響が出ないよう事前確認が重要です。

今回の導入前には、以下の内容を確認しました。

  • インターネット回線の種類
  • 既存ルーターの構成
  • 社内パソコンの台数
  • ESETの導入状況
  • 利用しているクラウドサービス
  • 複合機・プリンターの接続状況
  • NASや共有フォルダの有無
  • Wi-Fi環境
  • 業務ソフトの通信
  • 今後のパソコン増設予定
  • 導入後の保守・更新方法

特に、クラウド会計ソフトや業務システムを利用している場合、UTMの設定によって通信に影響が出ないようにする必要があります。

そのため、導入後は実際に業務で使用するサービスが正常に使えるか、必ず動作確認を行うことが大切です。

対応内容|事務所のネットワーク入口にUTMを導入

今回の対応では、税理士事務所様のネットワーク構成を確認したうえで、インターネット回線と社内ネットワークの間にUTMを設置しました。

主な対応内容は以下の通りです。

  • 既存ネットワーク環境の確認
  • UTMの設置位置確認
  • ルーター・ハブとの接続確認
  • インターネット接続確認
  • 各パソコンの通信確認
  • クラウドサービスの動作確認
  • 複合機・プリンターの接続確認
  • NASや共有フォルダへのアクセス確認
  • UTMの基本セキュリティ設定
  • 導入後の動作確認
  • 運用上の注意点の説明

UTM導入後は、各パソコンからインターネットへ接続できるか、クラウドサービスが問題なく利用できるかを確認しました。

また、複合機、NAS、共有フォルダなど、日常業務で使う機器やサービスへの影響がないかも確認しました。

セキュリティ機器は、導入して終わりではありません。業務に支障が出ないように設定し、導入後も必要に応じて見直すことが大切です。

導入後|ESETに加えて事務所全体の守りを強化

UTMを導入したことで、これまでのESETによるパソコン単体の対策に加えて、事務所全体のネットワーク入口を守る対策を追加できました。

導入後は、

  • 各パソコンのセキュリティ対策
  • 事務所全体のネットワーク対策
  • クラウドサービス利用時の通信確認
  • 危険な通信への備え
  • セキュリティ対策の見える化
  • 事務所内のセキュリティ意識向上

につながりました。

UTMは、税理士事務所の情報をすべて守り切る機器ではありません。

しかし、ESETなどのセキュリティソフトに加えて導入することで、セキュリティ対策を一段階強化できます。

特に、クラウド利用が増え、インターネット経由で重要データを扱う機会が多い事務所では、UTMの導入は有効な選択肢のひとつです。

税理士事務所にUTM導入をおすすめしたい理由

税理士事務所では、顧問先の重要情報を扱うため、万が一の情報漏えいやウイルス感染は大きな問題になります。

以下のような環境では、UTM導入を検討する価値があります。

  • 顧問先の会計データを扱っている
  • マイナンバー関連情報を扱っている
  • クラウド会計ソフトを利用している
  • 複数台のパソコンで業務をしている
  • メール添付ファイルをよく扱う
  • NASや共有フォルダを利用している
  • 複合機からスキャンデータを保存している
  • ESETなどのセキュリティソフトのみで運用している
  • 事務所全体のセキュリティ対策に不安がある
  • 顧問先からセキュリティ対策を聞かれることがある

税理士事務所だけでなく、社会保険労務士事務所、司法書士事務所、行政書士事務所、建設業、医療・福祉、一般企業の事務所でも、UTMは有効なセキュリティ対策のひとつです。

UTM導入時の注意点

UTMは便利なセキュリティ機器ですが、導入時には注意点もあります。

既存ネットワークとの相性確認が必要

UTMは、既存のルーター、ハブ、NAS、複合機、Wi-Fiなどと組み合わせて設置します。

そのため、現在のネットワーク構成を確認せずに導入すると、インターネットにつながらない、複合機が使えない、NASにアクセスできないといったトラブルにつながることがあります。

クラウドサービスの動作確認が必要

クラウド会計ソフトや業務システムを利用している場合、UTM導入後も正常にログイン・利用できるか確認が必要です。

業務に必要な通信まで止めてしまわないよう、導入後の動作確認は必ず行うべきポイントです。

UTMだけで完璧ではない

UTMを入れれば、すべてのセキュリティリスクがなくなるわけではありません。

セキュリティソフト、Windows Update、多要素認証、バックアップ、パスワード管理、従業員教育なども引き続き重要です。

保守費用・ライセンス更新も確認する

UTMは本体費用だけでなく、セキュリティ機能を使うためのライセンス費用や保守費用が発生する場合があります。

導入時には、初期費用だけでなく、月額・年額・更新費用も含めて確認することが大切です。

UTMとあわせて見直したいセキュリティ対策

UTM導入とあわせて、以下の対策も見直すことをおすすめします。

  • ESETなどセキュリティソフトの更新状況確認
  • Windows Updateの実施
  • Microsoft 365やクラウドサービスの多要素認証
  • パスワードの使い回し防止
  • NASや外付けHDDへのバックアップ
  • クラウドデータのバックアップ
  • 共有フォルダのアクセス権限確認
  • Wi-Fiパスワードの管理
  • 退職者アカウントの削除
  • 古いパソコンの入れ替え
  • 旧PCのデータ消去
  • 迷惑メール・不審メールへの注意喚起

セキュリティ対策は、ひとつの機器だけで完結するものではありません。

パソコン、ネットワーク、クラウド、アカウント、バックアップを総合的に見直すことで、事務所全体のリスクを減らすことができます。

よくある質問

Q. セキュリティソフトを入れていてもUTMは必要ですか?

ESETなどのセキュリティソフトは、主に各パソコンを守るための対策です。UTMは事務所全体のネットワーク入口を守る役割があります。どちらか一方ではなく、組み合わせることで多層的なセキュリティ対策ができます。

Q. クラウドサービスを使っていれば安全ではないのですか?

クラウドサービス自体が安全性を高めている場合でも、利用するパソコン、パスワード、ネットワーク環境、アカウント管理が弱いとリスクは残ります。クラウド利用時代だからこそ、端末・ネットワーク・アカウントの対策を組み合わせることが重要です。

Q. UTMを入れるとインターネットが遅くなりますか?

環境や機種、設定内容によっては通信速度に影響が出る場合があります。そのため、利用人数、回線速度、業務内容に合った機器選定と設定が重要です。

Q. UTMだけ導入すればセキュリティ対策は十分ですか?

UTMは有効な対策のひとつですが、UTMだけで十分とは言えません。セキュリティソフト、Windows Update、多要素認証、パスワード管理、バックアップ、従業員の注意喚起などもあわせて行うことが重要です。

Q. 税理士事務所以外でもUTMは必要ですか?

社会保険労務士事務所、司法書士事務所、行政書士事務所、建設業、医療・福祉、一般企業など、顧客情報や業務データを扱う事業所では、UTM導入を検討する価値があります。

Q. 延岡市周辺でUTM導入やセキュリティ対策を相談できますか?

合同会社micataでは、延岡市・日向市・門川町・高千穂町など宮崎県北エリアを中心に、法人・個人事業主様向けにUTM導入、パソコン設定、NAS、社内ネットワーク、セキュリティ対策のサポートを行っています。

まとめ|セキュリティソフトに加えてUTMを導入し、事務所全体のセキュリティを強化

今回の税理士事務所様では、各パソコンにESETのセキュリティソフトを導入済みでした。

しかし、クラウドサービスの利用が増え、インターネット経由で重要データを扱う機会が多くなっていたため、パソコン単体の対策だけでなく、事務所全体のネットワーク入口を守る対策としてUTMを導入しました。

ESETは各パソコンを守る大切な対策です。そこにUTMを加えることで、事務所全体の通信を守る多層的なセキュリティ対策につながります。

税理士事務所や士業事務所のように重要な情報を扱う事業所では、日々の業務を安心して行うためにも、パソコン、ネットワーク、クラウド、バックアップを含めた総合的なセキュリティ対策の見直しが大切です。

延岡市・日向市・宮崎県北でUTM導入をご検討中の事業者様へ

合同会社micataでは、延岡市・日向市・門川町・高千穂町など宮崎県北エリアを中心に、法人・個人事業主様向けのITサポートを行っています。

今回のような、

  • 事務所のセキュリティ対策を強化したい
  • ESETなどのセキュリティソフトだけで十分か不安
  • クラウド利用が増えてセキュリティが心配
  • 税理士事務所・士業事務所の情報漏えい対策を見直したい
  • NASや共有フォルダの安全性を高めたい
  • 社内ネットワーク全体を見直したい
  • UTM導入を相談したい
  • パソコンやクラウドのセキュリティ設定も見直したい

といったご相談に対応しています。

UTMだけでなく、パソコン、NAS、複合機、Wi-Fi、クラウドサービス、バックアップまで含めて、事業所の環境に合わせたセキュリティ対策をご提案いたします。

延岡市・日向市・宮崎県北で、法人向けのUTM導入やセキュリティ対策をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。