延岡市のサービス業のお客様から、「事務所から離れた作業場でWi-Fiの電波が弱く、ほとんど使えない」というご相談をいただきました。
事務所と作業場は約30m離れており、途中にはドアや壁もある環境です。
今回は「作業場までWi-Fiが届かない」というご相談をきっかけに、現在のWi-Fi機器や設置場所、ネットワークの利用状況を確認しました。
その結果、単純に電波を強くするだけではなく、
- Wi-Fi機器の更新
- アクセスポイントの配置見直し
- 作業場までのLAN配線
- 来客用Wi-Fiの分離
まで含めてネットワーク環境を改善した事例をご紹介します。
使用していたWi-Fi機器は2009年発売のモデル
現地で確認すると、使用されていたWi-Fi機器は、バッファローの「WHR-HP-G300N」でした。
WHR-HP-G300Nは2009年8月発売のモデルで、今回確認した時点では発売から約17年が経過している世代の機器です。
実際の購入時期は分かりませんが、長期間使用されていたWi-Fi機器でした。
古いWi-Fi機器は、現在の通信環境に対して性能が十分でないことに加え、対応しているWi-Fi規格やファームウェアの更新状況、セキュリティ面についても確認が必要です。
また今回は、機器の古さだけでなく、現在Wi-Fiを利用したい場所に対して配置も十分ではありませんでした。
そこで、単純に古い機器を新しいものへ交換するだけではなく、利用場所に合わせてアクセスポイントの配置も見直しました。
作業場まで約30mのLANケーブルを敷設
事務所と作業場の間には壁やドアなどの障害物があり、作業場の奥ではWi-Fiの電波が弱く、ほとんど利用できない状態でした。
そのため、事務所側から無理にWi-Fiの電波を飛ばしたり、無線中継だけで対応したりするのではなく、作業場までLANケーブルを敷設し、作業場側にもアクセスポイントを設置しました。
事務所にPoEハブを設置したので、アクセスポイント設置先の作業場には電源がなくても大丈夫です。
PoEとは、LANケーブル1本で通信と電源供給を同時に行える仕組みです。電源コンセントがなくても、LANケーブル経由で給電できるため、設置場所の自由度を高めることができます。
導入後のネットワーク構成

今回のように、Wi-Fiが届きにくい場所がある場合、Wi-Fiルーターを高性能なものへ交換するだけで改善するとは限りません。
建物の構造や距離、実際に使用する場所に合わせて、アクセスポイントの配置やLAN配線まで含めて検討することが重要です。
Wi-Fiが届かない原因や改善方法については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
来客用Wi-Fiも社内ネットワークから分離
ヒアリングを進めると、もう一つ改善した方がよい点が見つかりました。
これまでは、社内スタッフが業務で使用するWi-Fiと、来客者へ案内するWi-Fiを共用していました。
社内ではパソコンや共有フォルダなども利用しています。
そこで今回の機器更新にあわせて、社内用Wi-Fi・来客用Wi-Fiを分けて設定しました。
来客用Wi-Fiからは、社内のパソコンや共有フォルダなどへアクセスできないようにしています。
これにより、来客者にはこれまでどおりWi-Fiを提供しながら、社内ネットワークとは分離して利用できる環境になりました。
Wi-Fi更新にあわせてセキュリティも見直し
今回のWi-Fi環境見直しにあわせて、ネットワーク全体のセキュリティも確認しました。
これまではルーターと各パソコンのウイルス対策ソフトが中心だったため、ネットワークの出入口で通信を確認するためのUTMも導入しています。
今回の記事ではWi-Fi改善が中心のため詳しい説明は省きますが、UTMについては別の記事で導入事例をご紹介しています。
導入後|作業場でも安定してWi-Fiを利用できる環境に
今回の対応によって、
- 長期間使用されていたWi-Fi機器を更新
- 利用場所に合わせてアクセスポイントの配置を見直し
- 約30m離れた作業場までLANケーブルを敷設
- 作業場にもアクセスポイントを設置
- 事務所内のWi-Fi環境も改善
- 社内用Wi-Fiと来客用Wi-Fiを分離
することができました。
これまで電波が弱く、ほとんどWi-Fiを利用できなかった作業場でも、安定して接続できるようになっています。
Wi-Fiが届かないときは、機器交換だけでなく配置や配線の確認も重要です
今回のご相談は、「離れた作業場までWi-Fiが届かない」というところから始まりました。
しかし実際に確認してみると、
- Wi-Fi機器が長期間使用されていた
- アクセスポイントの配置を見直す必要があった
- 作業場までの距離や壁・ドアの影響があった
- 社内と来客者が同じWi-Fiを利用していた
など、いくつかの改善ポイントが見つかりました。
Wi-Fiの不調は、機器そのものだけが原因とは限りません。
機器の年数、設置場所、建物の構造、利用する場所、LAN配線、接続する端末などを確認したうえで、その環境に合った方法を選ぶことが大切です。
micataでは、延岡市を中心に宮崎県北の法人・個人事業主様を対象として、Wi-Fi機器の交換だけでなく、
- Wi-Fi・ネットワーク環境の確認
- アクセスポイントの設置・配置見直し
- LAN配線
- ゲストWi-Fiの設定
- ルーターやハブなどネットワーク機器の設定
- セキュリティ環境の見直し
など、会社のIT環境をまとめてサポートしています。
事務所の一部だけWi-Fiが弱い、離れた作業場や別室でもWi-Fiを使いたい、Wi-Fi機器を何年も交換していない、来客者にも社内と同じWi-Fiを案内している。といった場合は、お気軽にご相談ください。

